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まずタイトルがかっこいいね。志の高さ?宇宙をどこまでも行く?
ま、それは読後にさまざまに考えたらよろし。
冒頭から映画「復活の日」や「アウトオブレイク」みたいなシチュエイション。単なる奇病ウイルスの撲滅作戦の話などではない。SFと思いきや、いきなり、さまざまなエピソードが始まり、それぞれ死に向かう家族、コミュニティーの話が、寄せ集められてくる。どことなく当事者は諦めているような、現実を受け入れているような、パニックでない落ち着きは?? 死を前にした人間のサガかと思いきや、実は…。
日本文化、ロック、これも琴線に触れる。
葬儀屋だらけの世界には少し辟易としたが、これは来るべき近未来かも。
あらすじは後書の冒頭数十行に詳しいのでここでは省く。さて後半4分の3くらいからいきなりSFだ。そして最後の最後で伏線が拾われる。
使われているアイデアは既視感ありますが、組み合わせが素敵。
じわっときましたよ。「誰かわたしを見つけて欲しい」という生命の根源が描かれていると思った。それって「愛」だよねと勝手に想像しつつ鳥肌感動。